圧倒的な営業力を持つアフィリエイトASP企業、急成長を武器に25人体制のエンジニア組織構築を目指す

株式会社リンクエッジは前期売上が27 億円にも達したIT企業ながら、サービス開発の多くを外部に委託してきた。今回、新たにエンジニア組織を立ち上げ、来年2019年中には25人体制のエンジニアチーム構築を計画している。同社はアフィリエイトASP「Link-A」を展開し、圧倒的な営業力でこの先1~2年のうちに100億円企業を目指す。

ますます市場拡大が期待されるアフィリエイト広告の可能性

2011年のリンクエッジ設立当初、アフィリエイトASP事業は当時の同社月間売上のうち、4分の3にあたる1500万円程度が1人のアフィリエイターによって生み出されていた。

同社代表取締役の川合幸治氏は、「そのときに、アフィリエイト事業の可能性を確信しました。アフィリエイトは成果報酬であるため、CPA(新規顧客の獲得単価)が悪化せず、また上限予算も決まっていないことが多いため、無限の可能性を秘めている魅力的な広告市場です。現在のインターネット広告市場では純広告が減っている分、アフィリエイトやアドネットワークなどの運用型広告が伸びています。国内の給与水準が下がっていく傾向にあり、その差を埋めようと副業に対する需要が大きくなってきていることから、アフィリエイター人口も増加傾向にあります」と話す。

同社専務取締役の安田 敦氏「広告業界の市場規模はほぼ横ばいですが、インターネット広告や、その中のアフィリエイト広告の市場規模は拡大し続けています。また、当社の顧客であるEコマース市場が今後も大きく成長することが見込まれており、アフィリエイト広告市場も伸び続けると考えています」と付け加えた。

川合幸治代表取締役。株式会社サイバード、ngi group株式会社(現ユナイテッド株式会社)などに在籍。2011年リンクエッジを設立

アフィリエイターの障壁を取り除くリンクエッジの工夫

現在、アフィリエイト広告の主流として、アフィリエイターの大半は運営するサイトにアフィリエイト広告を掲載するだけでなく、より多くのユーザーをサイトに集客するためYahooやFacebook広告に多額広告費を投じている。高単価、高条件でサービスを提供する同社のLink-Aはアフィリエイターに好評を得ている。

「高めの単価設定とキャッシュフロー支援という2本の軸があることにより、能力の高いアフィリエイターに多く登録してもらっています。他社ASPではアフィリエイト広告の成果が出たとしても、その報酬を享受できるのは30~60日後であったりします。これでは、相当の広告費を自腹で捻出し集客しているアフィリエイターのキャッシュフローとしてはかなり厳しいものがあると思っています。当社では毎日でも毎週でもアフィリエイターの都合に合わせて報酬をお支払いしています。キャッシュフローが高回転で回せれば、アフィリエイターはより広告に費用を注ぎ込むことができます。それはそのまま成果に直結しますので、当社のサービスでアフィリエイターの障壁になっているものは取り除いてあげるということ、それが大切だと思っています」(川合氏)

「『売掛金はなるべく回収し、買掛金はなるべく遅く支払う』というのが各企業の財務戦略の基本になっているかと思いますが、あえてその基本に逆らい、買掛金を早くお支払するというのが当社の強みになっています」(安田氏)

Link-Aの台湾進出で見えた海外市場の現状

同社は台湾進出を果たしている。台湾に進出している日系企業の越境Eコマース企業のアフィリエイト集客を支援しており、売上は順調に伸びている。今後は香港やシンガポール、インドネシアなどの所得が高い国、人口が多い国への進出も検討している。

「海外では買いたいものを探すとき、検索エンジンを使って検索するということはあまりなく、SNS内での検索を活用しており、アフィリエイトという広告手法はほとんどないという状況でした。また現在、ライブコマースという新しいEコマースの手法が登場しています。これはライブ動画を配信し、視聴者はリアルタイムに質問やコメントをしながら商品を購入できるというものです。こういう新しい流通にも積極的に対応していきたいと考えています」(川合氏)

安田 敦専務取締役。ngi group株式会社(現ユナイテッド株式会社)にてネット広告営業に従事。川合氏とともに2011年に株式会社リンクエッジを創業

Link-Aを内製化するため、エンジニア組織を立ち上げる

今までLink-Aのシステム開発の多くは外注してきた。何か課題があったとしても営業やマーケティングチームでは解決することは難しく、外部の企業に発注しなければならなかった。

「新しい機能を付けようと思っても内部で開発できないために外注で対応していましたが、それではシステム開発の知識やノウハウを社内に蓄積することができず、またスピード感も得られず、会社としての成長を阻害する要因にもなっていました。2017年より、Link-Aのシステム内製化を進めるため、エンジニアチームの組織づくりを始めています。まずはLink-Aの開発内製化と海外向けアフィリエイトASPの新規開発を進めていきます」(川合氏)

アフィリエイト広告では通常、広告主はどのようなアフィリエイターがどのようなサイトに自社の広告を掲載しているのか分からない場合が多い。そこで、この業界では珍しいことだが、同社では広告主にアフィリエイターを直接紹介することもある。直接紹介をすることにより、広告主がアフィリエイターを指定して広告を出稿することができたり、お互いにリクエストを出したりすることができる。より良いアフィリエイト広告の環境を整えることにも同社は注力している。

「広告主はどういったところに広告が掲載されるのかは気になりますし、ブランディングに傷が付くことを恐れています。また、信頼できるアフィリエイターと長期で取り組みたいとも思っています。やはりお互いに顔が見えた方が信頼につながりやすいです」(安田氏)

今後、内製化したLink-Aでは、こういった広告主とアフィリエイターとのマッチング機能も追加する予定だ。

「まずは核となるメンバー6人ぐらいからエンジニア組織の構築を始めていこうと思っています。組織、チーム作りに興味があり、変化が楽しめる柔軟さをお持ちの方にぜひ来ていただきたいですね。現在、全社員13人ですが、来年2019年には50人ほどの企業規模にし、エンジニアをその半分25人程度まで増員する予定です」(川合氏)

「広告業界は旬に敏感でなければなりません。さまざまな最新情報やトレンドに興味を持っており、技術の進化や既成ルールの変更などにも柔軟に対応できる方を求めています。社内では営業チームやマーケティングチームとの協力も求められるので、社内での情報共有といった面からコミュニケーション能力も必要です」(川合氏)

急成長中ながらもシステム開発の多くを外注してきたIT企業のリンクエッジ。来年2019年中には25人程度にまで拡大することが決定しているエンジニア組織構築にコアメンバーとして、1から参加できるチャンスはそうないはずだ。

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